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中部地方

オオクワガタの代表的な産地、中部地方

中部地方9県では、石川県と静岡県で採集記録が残っていないそうだ。
新潟県には、採集記録が多く、県下に広く分布しているようだ。
富山県と福井県にも分布しているようなので間にある石川県にも分布しているのは確実と言われている。
長野県と岐阜県でも点々と記録地があるが、東北地方と違ってブナ帯に集中しているわけではないそうだ。
山梨県の甲府盆地は、関西の能勢地方とならぶオオクワガタのメッカであり、昔は個体数が豊富だったそうだ(羨ましい!)。
愛知県では市街地でも採集が記録されている。

採集記録地

新潟県北蒲原郡、新発田市、長岡市、柏崎市、北魚沼郡、長野県北安曇郡、南安曇郡、長野市、須坂市、松本市、富山県下新川郡、福井県福井市、勝山市、大野市、愛知県犬山市、小牧市、瀬戸市、名古屋市、海部郡、山梨県甲府市、北巨魔郡、韮崎市東大和郡、三重県桑名郡、三重郡、上野市、松阪市ほか。

個体の特徴

山梨県産のオオクワガタは、細めで大アゴがスラリと伸び、東日本のオオクワガタの代表といわれている。

※参考文献:BE-KUWA No.8 日本のオオクワガタ大特集!!

山梨県


山梨県は、東日本のオオクワガタの産地のメッカと言っても過言はないでしょうか。私も初めてオオクワガタを飼ったのも山梨の韮崎市穂坂町産の個体でした。関東平野と中央アルプスの中間に位置し、勝沼などでは、ぶどうをはじめ果樹の栽培で有名な県です。中央に東京から長野に通じる中央自動車道が横断し、アルプスに向けた丘陵地帯がつらなります。

古くはあの武田信玄の時代から盛んとなった炭作りや椎茸栽培が実は、オオクワガタの宝庫となった理由の1つとも考えられています言われています。この地方のクヌギは、何度も何度も枝が伐採された結果、太い幹には似合わず背丈が小さく、幹にウロや洞ができあがり、まるで台のような形状から通称”台場くぬぎ”と呼ばれるようになりました。この独特なクヌギが野山に多数あることから、ウロや洞を好むオオクワガタの濃い地域として昔からメジャーな産地として注目されてきました。

BE-KUWA 8号によるとオオクワガタの採集ギネスは、この山梨の日野春村にて採集された個体と言われています。76.6mmということでこのような大きな個体が生存するにはそれ相当の大きな棲み処(=樹洞)必要になります。それだけ、この地域は、オオクワガタの生育に適した地域だということです。

位地/地勢(旧地名で表記)

韮崎市

山梨といったら韮崎産と言われるくらいメジャーな産地です。さらに韮崎市の中でも韮崎町と穂坂町が産地として有名です。余談ですが、サッカーで世界で活躍する中田英俊選手も韮崎市出身です。母校の韮崎高校は、進学校としても有名です。

穂坂町

韮崎市の大半を占める穂坂町は、もっともオオクワガタの濃い地域だと言われています。通常韮崎産というと大半がこの地域の個体かと思われます。昔は養蚕が盛んだったそうですが、現在では、ぶどう、さくらんぼ、桃などの果樹が主な農産物のようです。

韮崎町

市名と同じ町名である韮崎町は、中央高速のそばの小さなエリアとなります。韮崎産のオオクワガタというと大半が穂坂町産であり、この産地の個体は希少性が高いと思います。

北杜市

最近流行の市町村合併により、2004年11月に明野村、須玉町、高根町、長坂町、大泉村、白州町、武川村が合併して誕生した市です。更に、2006年の3月には小淵沢町も編入されました。大泉や小淵沢は清里で有名な八ヶ岳高原となり、韮崎市の隣の明野村とは高低差の大きな市となっています。

明野村

茅ケ岳の山麓に位置する明野村は、日照量が日本で一番で、ひまわりの咲き誇る村として知られています。例年7月末から8月末まで、明野サンフラワーフェスティバルが開催されます。フラワーフェスティバルのメイン会場側のハイジの村は、平成18年4月1日に山梨県フラワーセンターがリニューアルオープンして生まれ変わりました。一年中綺麗な花が咲き乱れています。また明野村の特産品である「浅尾ダイコン」を活用した村おこしとして浅尾だいこん祭りが開催されています。

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長坂町

長坂町内にある日野春では、今から20年ほど前にオオクワガタの採集ギネスとなる76.6mmの個体が採集されたそうです。最近では、オオクワガタのことは聞きませんが、日本の国蝶に指定されているオオムラサキの生体を紹介している北杜市オオムラサキセンターはお薦めです。八ヶ岳高原に位置する北杜市長坂町は全国一のオオムラサキの生息地だそうです。

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白州町

南アルプスの甲斐駒ヶ岳の麓にあり、名水がでることで有名です。サントリーのウイスキー工場は、見学コースとして楽しめる場所です。

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甲斐市

こちらも市町村合併により、2004年9月1日、中巨摩郡竜王町、敷島町、北巨摩郡双葉町が合併して誕生した市です。

敷島町

敷島町の最北部には、茅ヶ岳が位置します。山頂からは奥秩父山系にはじまり八ヶ岳、南アルプス鳳凰三山、白根三山、赤石山系、さらに富士山へと連なる大パノラマが展開されます。天神森から仙娥滝(せんがたき)までの約4kmにわたり、荒川の源流に広がる御岳昇仙峡は、まさに日本一の渓谷美。昭和28年に、国の特別名勝に指定され、全国観光地百選・渓谷の部第1位にも選ばれたそうです。この昇仙峡に向かう敷島町の一角には、頭幅の大きい個体が採取できるというウワサがあります。通称”ダンビロ”と呼ばれ、スラリとした山梨産の中ではガッシリとした体躯が魅力的な個体群です。

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DorcusNAVIとは

子供の頃の憧れであったヒラタクワガタと、幻の存在であったオオクワガタのブリードの魅力を追求していくウェブサイトです。