始動

始動 1

栃木県那須でのつかみ取り

2002年夏に那須高原に家族旅行に出かけました。

遊園地の中でカブトムシのつかみ取りをやっており、確か1000円近く払って小学生の息子を参加させました。実は、子供たちがロープで囲われた林の中に入る前にアルバイトの学生がバケツに入ったカブちゃんをばら撒いてから入るというもので何か釈然としませんでした。併せてコクワガタのつがいも500円で買ってしまいました。

翌日、出社して先輩たちに”今では子供の時のようにカブちゃんやクワガタを採れないものですかね?”と話しをすると意外にも二人の方からある場所を紹介されました。

玉川上水でヒラタに再会

東京昭島市に住む先輩からは、”市内を流れる玉川上水沿いに散歩をしていると最近でも時々、カブちゃんが採れるよ!”とお聞きしました。住宅地とのことで半信半疑でしたが、その週末に採集に出かけました。

整備された住宅地の中を多摩川から引かれた玉川上水沿いにくぬぎの木が何十本も植わっていました。これは確かにいそうだということで、童心に帰って周辺を散策すると上水のある場所に朽木が散在しているところがありました。朽木をひっくり返すとなんと約30年ぶりに本土ヒラタの♂に再会することができました。

この個体は約44mm程度で、スレもなく立派な本土ヒラタクワガタでした。その日はコクワガタやカブちゃんを数匹ゲットして帰宅しました(残念ながらここでもヒラタはそれっきりでペアとなる♀をゲットすることはできませんでした)。

結局、これをキッカケに毎週末に玉川上水に出撃して夜間採集を繰り広げることになってしまいました。

始動 2

茨城県つくば市でカブノコわしづかみ

つくば市に住む先輩からは、自宅のそばで木を蹴ればバサバサとかぶちゃんが落ちてくるよと言われました。これは期待できるとご自宅でバーベキューに参加させていただくついでに採集活動をさせてもらいました。

小学校6年生の息子さんがガイドとなり、町内のポイントを見て廻りました。息子と娘も連れて行きましたが想像以上にカブちゃんとクワガタ(ほとんどがノコギリクワガタでごくわずかコクワガタ)がおり、用意した水槽では足りず、ホームセンターで追加購入して収容しました。

結局午前と午後の出撃でカブちゃんとノコギリクワガタを50匹近く採集することができました。はじめはこどもの情操教育にという建前がありましたので子供たちにつかみ取りさせていましたが、あまりに数が多いので我を忘れて私自身が採集していました(笑)

後日子供からは“お父さん、すごかったよ”と笑われてしまいました。この時採集したカブちゃんの子孫が、やがてむし社のBE-KUWA日本産カブトギネスに選ばれるとは予想もしませんでした。

世田谷でもまだいたぞ!

近場でも採集できないかと考えていたころに、東名のインター近くの区立の公園で息子のサッカーの試合がありました。

待ち時間を利用して近隣を散策したところ、手ごろなくぬぎが何本かありました。樹液に群がるスズメバチを追い払い樹洞を覗き込むとコクワガタの♂と♀を数匹ゲットすることができました。

2003年にもインターネットのオークションでも世田谷産のヒラタクワガタが出品されていましたし、まだまだ都心とはいえ、生息しているようです。

何か、ホッとした気持ちになりました。

始動 3

始動!

こうなるとDNAが騒ぎ始めます。

インターネットを片っ端から検索して飼育方法だとか産地について研究を開始しました。

私としては子供の頃に成しえなかった夢。カブちゃんとクワガタの累代飼育を是非とも実現したく、この夏に採集した虫たちの飼育をインターネットの先人たちに教わりながら始めました。

カブちゃんは結局200匹近くの幼虫を採取し、ノコギリクワガタも100匹近く幼虫の採取に成功としました。しかし、子供の頃から憧れであったヒラタクワガタは、結局その夏に♀を採取できずこのまま越冬させるかと思案していました。

そんな矢先にあるホームページに辿り着きました。

同じく東京西部を中心にクワガタの採集と飼育をされているKAZU44さんです。オオクワは勿論ですが東京産のヒラタにずいぶん肩入れをしているようでした。思い切ってメールをしたところ、快く返信をいただきKAZU44さんの師匠である昆虫バカセさんのヒラタ♀をお譲りいただくことになりました。

ヒラタの♀だけでなく、静岡県伊豆市で採取された本土ヒラタのF2個体もペアでいただき、さらにハイブリッドのオオクワガタも幼虫をペアでお譲りいただけました。

実は生きたオオクワを見るのはこの時が初めてでヒラタに比べて随分おとなしいなというのが第一印象でした。結局この時いただいた東京産のヒラタと私の採取したヒラタのペアリングは翌年開花することになりました。